刀剣博物館「日本刀 記録の系譜―記録の歴史と記録されたモノたち―」

展覧会 | 刀剣博物館
上野からあるいて両国へ。
刀剣博物館の展覧会「日本刀 記録の系譜―記録の歴史と記録されたモノたち―」にも行ってきた。

刀剣の記録方法である押形・写真・スキャナーなど各時代の様々な記録例を紹介し、一部は記録された刀の実物も合わせて展示している。
平日だから人はいないかと思ったが、外国人観光客がかなり来ていた。
刀剣の記録は後の時代になるとかなり詳しく厳密に記録できるようになっていることがわかる。
例えば茎の記録を見ると中世はかなり大雑把で、後になると実物其のままに近い情報を記録するようになっている。



刃文の記録の例の一つとして展示されていた武蔵正宗。
宮本武蔵が持っていたという説がある。徳川慶喜山岡鉄舟岩倉具視に渡った刀。

江戸時代の旗本で故実研究で知られる伊勢貞丈が記録した2種の小烏丸。
一つは良く知られた鋒両刃造の小烏丸。

もう一つは飛騨国分寺の小烏丸。

京都帝国大学の足田輝雄による日本刀断面組織図の版画。
顕微鏡写真がない時代は顕微鏡で見た金属組織をこのように彩色で図にした。