全生庵・幽霊画展

公式サイト:https://zenshoan.com/event/yureigaten/

今日は谷中の全生庵で開催中の三遊亭圓朝コレクション・幽霊画展を見に行ってきた。
「牡丹燈籠」「真景累ケ淵」「死神」など、多くの落語を創作した故・三遊亭圓朝は幽霊画を収集しており、現在そのコレクションを所蔵している全生庵では夏に展示している。
展示している幽霊画は約30幅で、円山応挙、渡辺省亭、伊藤晴雨河鍋暁斎といった江戸~明治の画家の掛軸が中心だ。
幽霊画をまとめてみる機会はこの全生庵の展覧会以外では滅多にないだろう。
単に所蔵品を並べているだけでなく、美術館・博物館並みに詳しい解説がついており、並びにも気を配っている。
なお、有名な伝・円山応挙の幽霊画の解説には「足のない幽霊は応挙の絵から始まったと言われているが、足のない幽霊を描いた応挙の真筆は確認されていない」という身も蓋もない話が書かれている。
もっともこの説明文の元は古く、カリフォルニア大学バークレー美術館所蔵の応挙の落款がある幽霊画の存在や2021年に青森県弘前市の久渡寺所蔵の幽霊画「返魂香之図」が弘前市文化財審議委員によって応挙の真筆と認定されたことをどう認識するのかという問題がある。
それはさておき、全生庵の伝・円山応挙の幽霊画は真筆とされている他の幽霊画と似ており、模写ではないかとも言われている。
私にはとても鑑定はできないが、幽霊画展の他の展示作品と比べて美人である。

帰りに羽二重団子に行って団子を買って帰った。