東京ステーションギャラリー「みちのくいとしい仏たち」

公式サイト:https://www.ejrcf.or.jp/gallery/exhibition/202312_michinoku.html

東京ステーションギャラリーの「みちのく いとしい仏たち」へ。
北東北中心に民間仏や神像を展示する珍しい展覧会だ。
役行者が錫杖ではなく山神のように斧を持っている像、竜・大黒・閻魔・多聞天の4つが合わさった像など珍しい習合・混交が見られる。
ポスターで使われている上の画像の岩手県八幡平市・兄川山神社の像も螺髪があって一見仏像のようだが山神像である。「いとしい仏たち」なのにいいのかと思うが、この混在具合が面白いところだ。
仏像もあるが山犬、十王、奪衣婆、鬼など様々な像がある。
また現在の信仰の様子の映像上映もあり、行った甲斐があった。
信仰や安置の様子についてはもっと展示があっても良かった。
東北の地域性と民間仏の笑みを関連付ける解説があったが、笑みを浮かべた円空仏や木喰仏が他の地域にあるように東北固有というわけではないだろう。