両大戦間のモダニズム:1918-1939 煌めきと戸惑いの時代 | 展覧会 | 町田市立国際版画美術館
一年半ぶりに町田市立国際版画美術館に行ってきた。
二つの世界大戦の狭間の時期の各国の芸術家の活動と版画作品をテーマごとにまとめた展覧会だ。
ベル・エポックの光と闇、戦地と芸術家、戦争景気と世界恐慌、抽象表現やシュルレアリスム、モダニズム、ロシア・アヴァンギャルド、ファッション雑誌や挿絵本文化などこの時代の多くのトピックを扱っている。
アルベール・ギヨーム《我らに領空を!》は空想の未来の飛行機械が目を引く。
この展覧会のポスターにも使われているエドゥアール・アルーズ《使者》
ロシア・アヴァンギャルドと児童書。左上のウラジーミル・タンビ、N・ブィリエル『擬装』の表現が興味深い。
この展覧会は内容上、雑誌、絵本、小説など出版物が多い。
またヴァロットン、マティス、ピカソ、エルンスト、モンドリアン、デュシャン、マグリット、ダリ、藤田嗣治、竹久夢二、長谷川潔など画家も多彩で、両大戦間の時代の空気を味わうような展覧会だった。
同時開催の特集展示は「明治時代の歴史物語―月岡芳年を中心に」
芝居の影響もある月岡芳年らの歴史絵の数々を展示している。
画像は小林清親《宇治川水馬図 佐々木高綱 梶原景季》。
宇治川の先陣争いを描いた版画だが、渡るには水が深すぎるように見える。