渋谷区立松濤美術館「空の発見」

空の発見|渋谷区立松濤美術館

2年ぶりに渋谷区立松濤美術館へ。
現在の展覧会は「空の発見」。
かつての日本の美術の単なる様式・背景としての空から西洋の影響を受けた空の描写の発展、さらに表現主義シュルレアリスムの空、戦争や震災の空、空を中心に扱った現代美術まで様々な空の表現を見ることができる展覧会だ。
もともと行く予定には入っていなかったが、たまたま見た展覧会の情報で良さそうだったので行くことにした。
展示は多彩で浮世絵や司馬江漢もあればコンスタブルやターナーといったヨーロッパの風景画もあり、気象研究者の阿部正直伯爵の雲の写真まである。
この展覧会で亀井竹二郎や武内鶴之助を初めて知った。
他に印象に残る作品としては、前に国立近代美術館で見たことがある中村研一《北九州上空野辺軍曹機の体当りB29二機を撃墜す》もある。
また、中村岳陵 《残照》も好きな絵だ。
風景画をテーマとするこれまでの展覧会でも背景あるいは従属的だった空に注目することで新しい視点を示している。