フィクストナイフを重視するNavy Seals隊員のナイフ装備について

少し前の記事だが紹介しておく。
loadoutroom.com
リンク先の記事の著者は元US Navy Seals隊員が指導する射撃コースに参加した。
そこでナイフの装備について説明を受けたという。
元Seals隊員はGlock19をアペンディックス・キャリーで装備し、銃の右側にナイフをIWBで装備し(フォワード・グリップ用)、さらにもう一本のナイフを左側に装備していた(リバース・グリップ用)。

(拳銃を右前方に装備するアペンディックス・キャリーについては以前に書いた)
machida77.hatenadiary.jp

なぜ3つの武器を持っているのかというと、軍では、常にバックアップを、さらにそのまたバックアップを用意することを教えているからだという。
この元隊員はフィクスト・ナイフの重要性を強調し、ほとんどのフォールディングナイフを認めていない。
このフィクストナイフ重視の考え方は有名な事例に基づいている。
2011年にアメリカ人の乗ったヨットがソマリア海賊に拿捕され、Navy Sealsが強襲して海賊をナイフで殺したケースがあった。
この事件は以下の記事で報じられている。
www.foxnews.com
銃を使うと海賊以外に被害をもたらしかねない状況だったため、Seals隊員達は銃ではなくナイフを使うことにした。
Seals隊員の一人は、プレートキャリアに装備していたCRKT M-16フォールディングナイフを取り出したが刃を開くことができず、他の隊員からフィクストナイフを渡された。この件以来、CRKT M-16フォールディングナイフを持っていた隊員は二度とフォルダーを持ち歩くことはなかったという。

フィリピン海兵隊のナイフ、ギヌンティン訓練とトレーニングナイフ

www.youtube.com
2013年のフィリピン海兵隊のナイフとギヌンティンを使った近接格闘訓練。
アメリ海兵隊との合同軍事演習での訓練で撮影された。
この動画とほぼ同内容の動画を以前紹介しており、今回注目は訓練で使われている木製のトレーニングナイフだ。
少し前のことだが、この動画に出てくるのとほぼ同型のフィリピン製トレーニングナイフを入手した。

大型のナイフを元にしており、一般的な軍用ナイフより大きい。
普通の木材で樫やヒッコリーのような堅い材ではないが、その分形状が細かく削って作ってある。
刃は厚く、アルミトレーニングナイフより安全性はある。

米シークレットサービス、Glock19 MOS Gen5を採用?

soldiersystems.net
アメリカ大統領の警護を行うシークレットサービスがGlock19 MOS Gen5を採用するとの情報が流れている。
まだ未確認情報ということで噂の段階。
www.thefirearmblog.com
現在伝わっている情報では現在シークレットサービスが採用しているのは357SIGのSIG 229だが、これで9mmへと切り換わる。
メンバーは新しい銃、ライト、ホルスターの支給を受けて訓練を受けることになり、切り換えは2021年までに完了する見込みだという。

GORUCKの防水防風ジャケットThe American Waterproof Jacket

www.goruck.com
GORUCK Workshopは特殊部隊のテストを経たというジャケットThe American Waterproof Jacketを発表した。
防水防風素材のToughShield Fabricと止水ジッパーを使用したフード付きジャケットだ。
縫い目は接着処理されており、側面のポケットのジッパーも止水ジッパーで防水性能を高めている。
ジャケット内側には大型のマッポポケットが2つあるほか、チェストポケットもある。
オプションで上腕部にパッチをつけるベルクロ付きが選べるようになっている。
価格は495ドル(今は割引で345ドル)と高め。

Helikon-Texのアウトドア用バックパックElevation Backpack

www.helikon-tex.com
www.youtube.com
Helikon-Texから新しいバックパックElevation Backpackが発売された。
軽量リップストップ生地製の36リットルのバックパックだ。
側面にMOLLE/PALSウェッビングを備えているがタクティカルバックパックではない。
ハイドレーション・システムには対応していない。
カラーバリエーションは黒とグレーの2種類。
価格は114ユーロ。

スパイダルコ社の2019年残りの新製品

knifenews.com
Spyderco社の2019年新製品の情報がまた出てきた。
例によって数が多すぎて紹介しきれないが、注目のモデルについては書いておこう。

Lil’ Native Slipjoint

アメリカのスリップジョイント人気の反映か、Spydercoもスリップジョイントを発売する。
同社が今度発売するのはLil’ Nativeのスリップジョイント・モデルだ。
Lil’ Nativeはロック機構違いでスリップジョイント、ロックバック、コンプレッションロックの3種類が揃うことになる。

Itamae Series

モーリー・カーター氏デザインの日本式の包丁シリーズはまだ発売されていない。
予告されている製品ラインナップはBunka Bocho、Funayuki、Gyuto、Nakiri、Pettyの5種類あり、その製品名のままのスタイルの包丁である。

American Tomahawk社の新しいトマホークModel 1

www.americantomahawk.com
トマホークの会社として知られるAmerican Tomahawk社が製品ラインナップを一新した。
従来のモデルは廃版となっており(かなり前から店頭在庫もほとんど見なくなっていたが)、先月から新しくModel 1というトマホークを販売している。


このModel 1の製造はこちらもトマホークで有名なRMJ Tacticalが担当している。
基本的な形状は過去の製品と同じベトナム戦争で使われたいわゆるベトナム・トマホークが元にある。
木製(ヒッコリー)ハンドルのモデルと黒いナイロン樹脂ハンドルのモデルの二種類がある。
斧のヘッドは1060炭素鋼製でパウダーコーティングが施されている。
シースはカイデックス製。
価格は189ドル。
扱うディーラーはかなり限られているようだ。