Edged weapon

野田陣太郎「柔道故實 甲冑組打に就いて」

国会図書館デジタルコレクションの拡大で利用できる電子化資料が大幅に増えた。 昨日は柔道雑誌『有効乃活動』1920年3月号~6月号の4号にわたって扱心流(扱心一流柔術)の野田陣太郎による「柔道故實 甲冑組打に就いて」という記事をみつけた。戦場での組討…

板橋区立郷土資料館「接収刀剣ー板橋に集いし赤羽刀ー」

公式サイト:開館50周年記念特別展「接収刀剣ー板橋に集いし赤羽刀ー」|板橋区立郷土資料館 今日の午前は板橋区立郷土資料館の開館50周年記念特別展「接収刀剣ー板橋に集いし赤羽刀ー」へ。 GHQに接収され赤羽に保管されていた刀剣、いわゆる赤羽刀の展示だ…

沢村大学の組討用短刀

国会図書館デジタルコレクションで調べている際に変わった短刀をみつけた。 堀正平編『記念武道写真綴』(剣道考古館, 1941) ndl-dl-dss-front 鞘のほうに鍔あるいは膨らみがついている組討用短刀だ。 通常は柄のほうに鍔があり、手を保護するようになって…

CRKTのタクティカル・アックスSkeggox

www.crkt.com BLADE Showあわせで新製品情報が増えている。 Columbia River Knife and Toolは、James Williamsデザインの斧Skeggoxを発表した。 Skeggoxはバイキング・アックスのことで、いわばタクティカル・バイキングアックスだ。 カスタムで少数製造され…

刀剣博物館の「日本刀 多彩なる造形」展

今日は両国の刀剣博物館へ。 刀剣の様々な形状をテーマにした「日本刀 多彩なる造形」だ。 時代ごとの変遷に留まらず、珍しいスタイルの物も展示されている。いくつか珍しいものを紹介する。管槍 荘司次郎太郎直勝嘉永七年二月日応源嘉重需作之(附)拵 有名…

American Tomahawk CompanyからModel 2 Tomahawk登場

www.americantomahawk.com この投稿をInstagramで見る American Tomahawk Company(@american_tomahawk)がシェアした投稿 この投稿をInstagramで見る American Tomahawk Company(@american_tomahawk)がシェアした投稿 American Tomahawk Companyの新作トマホ…

Halfbreed Bladesのコンパクト・ダブル・アックスCBA-01

www.halfbreedblades.com.au この投稿をInstagramで見る HALFBREED BLADES(@halfbreedblades)がシェアした投稿 オーストラリアのHalfbreed BladesからCBA-01(コンパクト・ダブル・アックス)が発売された。 タクティカル・アックスでダブルアックスは珍しく…

Atienza Kaliの10周年記念ナイフ

フィリピン武術団体Atienza Kaliが10周年記念として特別モデルのナイフを2種発表した。 ナイフと言ってもボロのような大型ナイフだ。Atienza Anniversary Apocalypse atienzakali.com 鋼材は厚さ5mmのCPM 3VまたはS35にGunKote処理 ハンドルはテクスチャーAB…

髪に隠す武器

Twitterで見た髪留め、簪の武器の話から。髪留めの武器の話で真っ先に思い出したのはナイフマガジンのスティーヴ・タラーニのカランビットの記事で紹介されていたものだ。 (雑誌『ナイフマガジン』2003年2月号より) シラットの武器だと思われるが、正式な…

刀剣博物館「日本刀 オモテとウラの世界」

展覧会 | 刀剣博物館 刀剣博物館で開催されている展覧会「日本刀 オモテとウラの世界」に行ってきた。 日本刀や薙刀・槍、刀装・刀装具の表裏、さらに形状や地鉄・刃文など表裏の違い、刀剣制作の事情に関する内容を展示するものだ。 展示のほとんどは撮影可…

現代戦とカランビットの長所短所

2011年にカランビットについての記事を書いた。 あれからだいぶ年数が経ったので、現代のカランビットについてリライトしておく。 machida77.hatenadiary.jp カランビットの歴史と現在使われるようになった経緯 カランビットはフィリピン、インドネシア、マ…

Kult of Athenaの実用できる逆刃刀

www.kultofathena.com www.youtube.com 去年発売された際にここで紹介しようと思って忘れていた製品。 2019年にアメリカの刀剣ショップKult of Athenaが実用できる逆刃刀を発売した。 通常の日本刀なら刃であるはずの側が峰に、峰の側が刃になっている『るろ…

チェコスロバキア軍の80年代の手裏剣を実際に使用した動画

以前、チェコスロバキア軍の空挺部隊が1980年代に使った折りたたみ手裏剣を紹介した。 machida77.hatenadiary.jp 今月、その手裏剣を実際にテストした動画が公開された。 オリジナルとモダナイズドされたもの2種類を投げている。 www.youtube.com

ククリ×斧のKukrax

https://www.kukrax.com/ Kukraxという新しい斧が発売された。 既存のファクトリー/メーカーの製品ではなく製造元はこの製品を製造販売するための会社だ。 名前の通りククリと斧を合わせた形状を最大の特徴としている。 ククリ要素は屈曲したハンドル部分だ…

American Tomahawk CompanyのトマホークにODグリーン登場

https://www.americantomahawk.com/the-store/MODEL-1-Tomahawk-OD-Green-p174466513 American Tomahawk CompanyのトマホークModel 1にODグリーンのバリエーションが加わった。 ヒッコリーハンドルのモデルもナイロンハンドルのモデルもどちらもこの色が加わ…

Cold SteelのNodachiが復活

https://www.coldsteel.com/new-cold-steel-products/nodachi-warrior-series.html Cold Steel社からWarrior Seriesの新製品Nodachiが発表された。 新製品と言っても前に販売されていて製造中止になったモデルの復刻だ。 名前から野太刀モチーフの刀と思われ…

GripknifeのシングルエッジのフォアグリップナイフDefender予約受付開始

https://gripknife.com/gripknife-defender/ Gripknifeの新製品Defenderの予約受付が始まっていた。 同社はバーチカル・フォアグリップにナイフを仕込んだ製品を2017年に発売した。 その製品はPatriotと言い、4インチ・ダガーをスプリングでフォアグリップ内…

日本刀の片手切りの話題と剣道の片手打ちの論文

最近また日本刀の片手切りの話題がTwitterを中心に盛り上がっていた。 二刀流の話題とも関連して定期的に出てくるトピックなのだろうか。 片手切りについてはいくつもの流派にその技術があるし、その方面の解説は他で書かれているので、ここでは関連する話題…

武器としてのトマホークの特性について

昨日の練習でやったトマホークについて書いておく。 トマホークは小型の斧であり、ほとんどの場合片手持ちで使う。 米軍でベトナム戦争で使われたほか、イラク戦争でも使用されている。 現在の軍でのトマホークは木を切る道具やドアや窓を破壊するブリーチン…

フィクストナイフを重視するNavy Seals隊員のナイフ装備について

少し前の記事だが紹介しておく。 loadoutroom.com リンク先の記事の著者は元US Navy Seals隊員が指導する射撃コースに参加した。 そこでナイフの装備について説明を受けたという。 元Seals隊員はGlock19をアペンディックス・キャリーで装備し、銃の右側にナ…

American Tomahawk社の新しいトマホークModel 1

www.americantomahawk.com トマホークの会社として知られるAmerican Tomahawk社が製品ラインナップを一新した。 従来のモデルは廃版となっており(かなり前から店頭在庫もほとんど見なくなっていたが)、先月から新しくModel 1というトマホークを販売してい…

James HelmによるSeals隊員用の斧

一ヶ月ほど前、メンバーになっているフォーラムで紹介されていた斧。 メーカーの公式サイトで詳しい紹介が出ていた。 Helm Enterprises, Forging Division: SEAL's Wrecker 'hawk rig これはアメリカ海軍特殊部隊Navy Seals隊員の要望で作られたフルタングの…