光学迷彩・実用化は?

 この話題は書くべきかどうかちょっと迷った。情報が少ないのだ。まず、よく知られた例を前置きとしてあげてみよう。


・東京大学 舘研究室による光学迷彩の説明

・ロシア・Gadomsky氏の光放射転換技術

・イギリス・「物体を見えなくする素材の開発」に関する報道(読売新聞)



 以上のように各国で多くの研究がなされている。しかし、実用(特に軍用)レベルにはまだまだ遠いといったところだ。映画やアニメのように個人で装備できる光学迷彩の完成にはまだまだ時間がかかりそうに思える。
さて、ここからが本題。
 最近Advanced American Enterprises (AAE)が公開したStealth Technology System(STS)は実用を目指して研究が進んでいるとの報があった。
http://www.saferplane.com/stealt (AAEのStealth Technology System)
 AAE社の技術では、可視光線だけでなく、赤外線ステルスも兼ねている。しかも全天候で使用可能。欠点として20フィート以上の距離がないと効果を発揮しないという話だ。現在仮に設定された価格は、兵士用$1600、犬用$2,800、ハンビー/ハマー用$29,000、APC(ストライカー、M113等)用・戦車(M1A2)用$49,000、高速船用$59,000となっている。
 しかし、このWebサイトや報道を見ても情報不足で分からないことが多い。どんな技術や研究を基礎に置いているのかも全く分からない。画像も不鮮明だ。今現在の完成度はどのくらいなのか、本当に実用可能なものになるのかなど、疑問がある。今後、より詳細な情報が出てくることを期待する。