隆慶一郎作品の庄司甚内(甚右衛門)問題

 隆慶一郎作品で庄司甚内は何度か登場している。その中でも混乱させられるのは、巨漢として登場した例(『死ぬこととみつけたり』と小兵である例(『吉原御免状』『かくれさと苦界』)があることだ。どちらが真実なのか?
 答えは簡単だ。『死ぬこととみつけたり』の庄司甚内は闘気によって大きく見えていたのである。*1

*1:魁!男塾』の大豪院邪鬼の初登場時→再登場時の大きさの変化を想起して頂きたい。この推測が荒唐無稽なものではないことがよく分かると思う。