1年間で1人あたり142冊もの本を読む埼玉県三郷市立彦郷小学校「社会問題の根幹にあるのは読書不足」 | Living Entertainment
この記事が話題になっている。中でも児童ごとの読書傾向を担任が把握して個別指導を行う点には批判がある。
気になる点はあるが、厳密な議論をするには彦郷小学校図書室の貸出履歴の提供内容や指導内容が分からない。その点が詳しく分からない段階で先走って論じるのは危ういと思う。
さしあたってこの問題を論じるにあたって完璧とはいえないがネットで読めるいくつかの文献を紹介しておく。
・図書館の自由に関する宣言
・個人情報保護と図書館
図書館における改正個人情報保護法対応の要配慮事項
・学校図書館と購入図書の検閲
学校図書館と検閲の事例 (1) (追記あり) - 火薬と鋼
学校図書館と検閲の事例 (2) - 火薬と鋼
・学校図書館と図書館の自由
第101回全国図書館大会東京大会第5分科会学校図書館2「学校図書館における図書館の自由を考える」
・学校図書館と貸出履歴の利用
山口真也(沖縄国際大学) 学校図書館における 貸出履歴の取り扱い をめぐる論点整理 −『読書指導』という名のレコメンド をどう捉えるか(第99回全国図書館大会 第7分科会 2013年11月22日(金)
山口真也(沖縄国際大学) 学校図書館における 個人情報・プライバシー保護−「のぞましい貸出方式が備えるべき五つの条件」(返却後、個人の記録が残らない) の再検討−(平成19年2月11日(日) 学校図書館問題研究会 第5回研究集会)
(追記)
その後の記事で貸出履歴まで担任に伝えたりそれに基づいて指導したりはしていないことが報じられた。
三郷市の小学校の読書促進策に批判殺到「担任が児童の読んだ本を把握し個別指導」って本当? 学校「誤解を招いて申し訳ない」
元の記事とだいぶ情報が違うので続報待ち。