ロシア武術・スラヴ-ゴリツ格闘術

公式サイト http://goritsa.ru/
今日もまたマイナーなロシアの武術を紹介しよう。
今回紹介するのはスラブ・ゴリツ格闘術(Славяно-Горицкая борьба)と名付けられたものだ。英語圏では単にゴリツ・ファイティング(Gorits Fighting)と呼ばれている。また、スラヴィック・マウンテン・ファイティングとも呼ばれている。
スラブ・ゴリツ格闘術は、1986年にアレクサンドル・ベロフという人物によって創始された。この格闘技は1980年代にはロシアの伝統的な技術の統合・再編によって形成され、1990年代にはヨーロッパの伝統的な徒手格闘技(サバットキャッチレスリングを含む)を参照していくなど時代によって変化していったという。
基本は立ち技中心の総合格闘技である。伝統的な色彩を持ちながらもナイフ術や射撃技術を含む軍向けの応用コースもある。どういうものか、言葉で説明するのは難しい。やはりここは動画を見てもらったほうがいい。


旧ソ連時代、1980年代に古い伝統を基にした格闘技がいくつも創始されているが、そのうちの一つ。色々混ざっていて、2000年代にはロシアのトーテミズムとか森の中での修行といった路線を導入している。しかしそうした来歴・変遷について公式サイトに載せており、伝承を偽った自称古武術ではない。