ある大学図書館とCOVID-19対応(2020年7月)

本業の大学図書館について今月も書いておく。
7月は全キャンパスで図書館開館が再開、それにあわせて仕事が増えていった。

過去:
machida77.hatenadiary.jp
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図書館の開館再開と制限

6月中旬から7月上旬にかけて各キャンパスの図書館の開館を再開した。
一番遅い図書館の開館再開は7月6日、その予定が確定したのは7月3日のことである。
いくら何でも決まるのが遅い。
7月6日以降、全ての図書館を開館するようになったとは言え、その図書館があるキャンパスの事務局や教員の依頼で図書館サービスには制限がかかっている。
利用できる設備、入館制限のほか、主な制限は開館時間である。

  • 開館時間について
    • 現在は平日9:00-17:00、土日閉館を基本としている。例年ならもっと開けている。
      • 私が勤務場所にしている館はこの基本から変動がない。
    • 対面授業や病院実習が17時以降に終わる図書館では18時閉館もある。
      • そういった図書館は変則的で日によって閉館時間が変わる。
    • ややこしいのは「授業時間と図書館開館時間を合わせなければならない」とされた図書館だ。
      • 10:30~16:10に対面授業があるならその時間に合わせて10:00-16:40を図書館開館時間にするのである。
      • こうした予定が早い段階で伝わっていればまだいいのだが直前に伝えられて決めなければならない。
      • だから図書館職員の出勤体制はある程度長くしておいて図書館の入口の開閉時間だけ変えている。

以上のような事情で図書館予定の学内告知は例年とは違って直前の告知が主となっている。

増える業務

私が普段勤務している図書館の入館者は少なく(そもそもそのキャンパスでは前期は対面授業がない)、忙しくはない。
私の忙しさはもっぱら他の対面授業を再開した図書館での様々な対応や意思決定に関わらなければならないことだ。
新しく導入する動画配信サービスの契約と告知、リモートでの文献検索ガイダンス、会議への参加などなど。
特に数年前にできたばかりの図書館の今後の整備について予定通り進んでいないため仕事が増えている。

感染者の登場

今月はCOVID-19の感染者が学内に出た*1
図書館も閉館かと思って準備していたら、その人は図書館を使っていなかったのでそういう事態にはならなかった。
困ったのは感染者情報が図書館までなかなか来ないことと、届く情報が断片的なことだった。
(あるいは感染者の行動情報を学内共有する気が大学にあまりないのではないかと思っている)
図書館運営に関わる情報が来ないことは今後の課題だが、改善は難しそうだ。

*1:実際には6月にも別のキャンパスで感染者が出ていたことがこの件の時に伝えられた。