今日の練習でちょっと話題にした件について書いておこう。
翻訳サイトを使ったロシア語-日本語の翻訳はあまり出来が良くなく、銃器やナイフ、格闘技のように専門的な用語を使う領域では特にそれが顕著に表れる。
これは英語翻訳にも言えることなので、必ずしもロシア語翻訳だけの問題というわけではないが、ロシア語ならではの珍訳が出てくることがある。
今回の話はその一例だ。
ロシア語にРукопашный бой(ルコパシヌイ・ボイ)という言葉がある。
英語でいうとhand-to-hand combat、つまり近接格闘、白兵戦、格闘戦あるいは軍隊格闘技のことを指している。
しかしこの言葉、Google翻訳では「恋のドッグファイト」と翻訳されてしまう。
以前は「恋の空中戦」と訳されることもあった。アニメかゲームの曲名に登場しそうだ。
Рукопашный бойは「戦闘機の格闘戦」の意味でも使われており、これが英語でいうdogfightであるためこのような訳になったのだろう。しかし「恋の」はどこから出てきたか。これが分からない。ロシア語に詳しい人でこの原因がわかる人はいないだろうか。
このようにロシア語の機械翻訳では英語の翻訳で見られないような謎の訳が出てくることがあり、翻訳サイト頼みでは理解することが困難である。