本業の大学図書館について今月も書いておく。
夏休み期間だが後期予定が決まり、次第に対面授業の割合が増えていく流れになっている。
大学図書館もリモートと登校、両方に対応していかなければならない。
9月の図書館業務(特に管理部門)はその準備期間だった。
過去:
ある大学図書館とCOVID-19対応(3~4月) - 火薬と鋼
ある大学図書館とCOVID-19対応(5月) - 火薬と鋼
ある大学図書館とCOVID-19対応(6月) - 火薬と鋼
ある大学図書館とCOVID-19対応(7月) - 火薬と鋼
ある大学図書館とCOVID-19対応(8月) - 火薬と鋼
図書館委員会
- 9月は全学図書館委員会が行われる。全学委員会の開催頻度は学部別の委員会より少ない。
- 全学図書館委員会の仕切りは私、議事を決めるのも私である。面倒なので年一回にしている(他に必要があればメールで連絡・協議する)
- 大学の図書館全体を一番把握しているのは私であるため、私が一方的に報告・連絡をして質問受け付けて終了する。
- 今回の一番の議題は図書館のリモート対応の充実とそのためのコストやスケジュール。
- これでかなり高額なデータベースのリモートアクセス付きプランへの契約変更が決まった。
データベースのリモート契約
- 本学契約のデータベース(電子ジャーナル・電子書籍も含む)はリモートアクセスのために契約を変更しなければならないものが2つある。
- その2つ以外は特に追加料金なしでリモートアクセスできるか、リモートアクセスのオプションが最初からないか。
- 全学図書館委員会での承認から契約変更を進め、2つとも9月中にリモートアクセス利用可能にした。
- 利用者個人個人に違うパスワードを配布するタイプが厄介だった。配布用のパスワード・利用案内のペーパーがデータベース会社から送られてきたのだが、紙を配れる状況ではない。そこで別途データを貰って個別に送信した。
文科省の方針
(4)大学図書館をはじめとする学内施設の利用
大学図書館をはじめとする学内の施設についても,地域の感染状況や,施設の規模,利用者数,教育・研究効果等を総合的に考慮し,本年度の授業・研究の実施状況や学生・研究者等の状況・希望等も踏まえながら,感染対策を講じた上で,来館を伴う施設の利用も含め,できる限り学生・研究者等の利用に供するための工夫に努めていただくことが必要です。
学生等に施設を利用させる場合には,本通知1.(2)①において示している感染対策の内容も踏まえつつ,以下に掲げる事項について御留意ください。
・ 大学図書館に関しては、利用者の利便性の向上等を図る観点からも,6月通知に掲げる以下の例も併せて引き続き検討いただきたいこと。
① 国立国会図書館「図書館向けデジタル化資料送信サービス」の参加館において,館内閲覧・複写サービスを継続・再開すること
② 閲覧が館内に限定されているデータベース,電子ジャーナル,電子書籍等の館外利用を可能にすること
③ 図書館への来館を伴わない貸出及び複写サービスを実施すること
④ 日時・場所を限定したサービス(短時間の入館許可,事前申込制,閲覧を伴わない貸出,古典籍資料や貴重書などの図書・文献取寄サービスになじまない資料の閲覧等)を実施すること 等
・ このほか,具体的な取組として,以下に掲げる例も参照いただきたいこと。
✔ 図書館やPCルーム等の学内施設について,感染対策のため,同時に利用することができる人数や利用時間を制限しながら開放する一方,図書の郵送貸出や複写サービスも継続するなど,学生のニーズに合わせた対応を行っている例
✔ 課外活動など正課外の活動のために学内施設を利用させる場合にあっては,利用を希望する学生等に対して,感染対策として講じる措置の内容の提示を求め,十分な対策と認められる場合に個別に許可を与えている例(https://www.mext.go.jp/content/20200916-mxt_kouhou01-000004520_1.pdfより)
学術情報基盤実態調査
- 文科省の学術情報基盤実態調査の時期である。
- 回答していて今年のような状況に対応していない設問があると認識した。
- 特に開館時間が頻繁に変わることは想定されていない。来年の調査ではその点対応できるように変更点の要望を出した。
授業予定がなかなか決まらない
- こういう状況だと学部によってはなかなか時間割が決まらない。時間割に合わせて図書館の開館時間を決める方針の館は、それにあわせて開館スケジュールの決定が遅れる。
- その結果、遅いところでは9月28日にようやく10月予定が決まった。