Skepticism

革新技術かニセ科学か。FFCテクノロジー

はてなブックマークから、次のようなニュースをみつけた。 サーチナ-searchina.net 今まで全く知らなかったが、赤塚グループという会社が開発したFFCテクノロジーという技術で動植物の機能を高め、建材に入れればシックハウスを防ぎ、鉄の錆を防ぎ…と人間に…

宇宙人の赤ちゃんを殺した男は報復されたか

宇宙から報復か、宇宙人の赤ちゃんを殺害したとされる男が謎の死を遂げる - GIGAZINE こんなニュースがあった。 こういう時のGIGAZINEは、ウィークリーワールドニュースなみに信用がおけない。 私は、この記事の元となったニュースを別に読んだことがある。 …

マクガバン・レポートの真実

マクロビオティックや代替療法の記事では、1977年に報告されたアメリカの食生活指針・マクガバンレポートで「元禄時代以前の日本の食事」を理想としたという話がしばしば紹介されている。その真相を追うシリーズの第3回。 マクガバン・レポートに関するメモ …

マクガバン・レポートを巡る伝説

マクガバン・レポートに関するメモ (追記あり) - 火薬と鋼の続編。 本来まともな報告であったマクガバン・レポートがトンデモ健康法の世界で歪められている件について、前回はメモとして書いてみた。 今回は参考になりそうな資料にあたって更にその伝説―真実…

マクガバン・レポートに関するメモ (追記あり)

幻影随想: マクガバン・レポートとはや2009-07-27で紹介されたマクガバン・レポートについてのメモ。 1977年に報告されたアメリカの食生活指針・マクガバンレポートでは「元禄時代以前の日本の食事」を理想とするという話がしばしばマクロビや日本の伝統を推…

戦場の死体を燃料に…しない

http://digimaga.net/2009/07/military-robot-could-feed-on-dead-bodies.html こんな記事をはてブでみつけた。 有機物を取り込むロボットEATRの開発をアメリカ国防総省が進めているというニュースだ。 このロボットは戦場の死体も燃料にするといったことが…

なぜソマリア海賊狩りツアーを疑ったか

ソマリア海賊狩りツアーはデマか - 火薬と鋼の補足。 仕事が忙しくてあまりネットにつないでいなかったが、想像以上に反響があった。 それにしても驚いたのは、あのニュースを信じた人の多さである。 信じた理由は国民性・民族性への先入観、偏見といったも…

ソマリア海賊狩りツアーはデマか

http://rocketnews24.com/?p=11485について。 このニュースについて、Mitaryphotos.netで先に見ていて、嘘ニュースだろうという流れになったのを知っていたのだが、真に受けている人がいるのは驚いた。 はてなブックマーク - ロシアで海賊を “合法的に死傷さ…

図書館分類の実際とニセ科学問題

http://d.hatena.ne.jp/yukitanuki/20090522/p2こちらのエントリで本の分類について疑問があげられていた。 分類については以前図書館とニセ科学と過去の誤謬 - 火薬と鋼で少し触れたが、今回はもうちょっと実務に即して解説していこう。 図書館の分類と本屋…

いまだマイナスイオンを扱うテレビ

マイナスイオンはニセ科学の代表例としてしばしば扱われ、多くの批判に晒されてきた。 このため、最近ではマイナスイオンを大きく謳った製品は大手企業からはなくなったし*1、マスコミでも肯定的に扱う例は減ったように思う。 しかし別にマイナスイオン情報…

身土不二のやりたい放題

最近マクロビオティックに関して懐疑的・批判的なブログのエントリやはてなブックマークのコメントが見られるようになった。しかし実際マクロビの活動家がどのような主張をしているかは案外知られていないようだ。そこで今回はマクロビの重要な理念である身…

食育・マクロビオティック・大学図書館

食育とともに普及するトンデモ - 火薬と鋼の関連エントリ。 先日の夕刊にNHK学園の広告が掲載されていた。そこにはこんな内容が。 http://www.n-gaku.jp/life/dtl/5S2.html とうとうここまでマクロビティックも普及してしまった。 どらねこさんが紹介したよ…

ニセ科学批判批判の対応

ここ数日、はてなの物凄く狭い界隈では「ニセ科学」を批判する人々を批判する「ニセ科学批判批判」が盛り上がっている。 はてな外の人からすると何のことかよく分からないと思うが、タグ「ニセ科学批判批判」 を検索 - はてなブックマークあたりを見ていくと…

EMとペット用品

疑似科学、ニセ科学やトンデモネタに興味がある人なら、EM(有用微生物群)についても知っていると思う。 EM菌 まとめ(仮) - 妄想科學日報に情報がまとまっている。 EMはもともと農業の世界から発祥したものであるため、農業や環境の分野で使われてきた。 最…

ニセ科学批判批判は、行動がアホだと思う

http://d.hatena.ne.jp/circled/20090219/p1 誰かが自分のやっていることに対して『それは行動がアホだ。無駄だ。やめろ。』といきなり言ってきたところで、誰もが「何だお前は?失礼な奴だな。」と思うのが関の山だと思う。 確かに運動的におかしいよねって…

図書館とニセ科学と過去の誤謬

図書館の権利には謎が多い Library Rights is shrouded in mystery. 誰もが正義となり Everyone is a hero 誰もが悪となる and a villain. そして誰が被害者で And no one knows who is the victim, 誰が加害者か and who is the aggressor. 一体『自由』と…

海外における懐疑論者と江本勝

「水からの伝言」の海外での受容について少し - 火薬と鋼のフォロー。 lets_skepticさんのエントリ江本勝はランディの100万ドルチャレンジから逃げていた - Skepticism is beautiful でも紹介されているが、「水からの伝言」の江本勝がジェイムズ・ランディ…

「水からの伝言」の海外での受容について少し

擬似科学の界隈というのは同じ人間が複数の疑似科学ネタにはまりこんでいることが多い。そもそも教祖というか伝道者とでもいうべき人間が複数のものにはまっていることが多い。最近改めてウォッチャーに取り上げられている「水からの伝言」も「波動」も「ホ…

皆忘れてそうだけど神舟7号捏造論の議論は続いてるんだぜ

以前神舟7号捏造騒動:捏造論に引っかかる愚者 - 火薬と鋼で紹介した神舟7号の映像が捏造ではないかとするアホな主張への検証について、その後更に整理が進み、FAQも整備された。 神舟7号における、船外活動の画像に関するFAQ(よくある質問と答え)Ver.1: 松…

そんな雑誌にもトンデモ健康法

最近親の関係で「致知」という雑誌のバックナンバーが回ってきた。一種の購読勧誘である。 親も私も購読はしないが、ブログのネタにはする。 雑誌の内容は、安岡正篤系の流れを汲み、渡部昇一に代表されるガチガチの保守の経営者、政治家、著名人等が道徳、…

神舟7号捏造騒動:捏造論に引っかかる愚者

中国が打ち上げた神舟7号の宇宙遊泳の映像に関して、動画サイトや2chで捏造だと主張する動きがあった。 その論の粗雑さは9.11陰謀論やアポロ陰謀論と極めてよく似ている。 そこで松浦晋也氏が捏造論を批判するエントリをブログにアップし、また捏造論者の主…

食育とともに普及するトンデモ

一時期食品や栄養関係の本を仕事で大量に見る機会があった。そこで驚いたのは疑似科学的な本が多いことだ。公共図書館はかなりその種の蔵書が高く、管理栄養士試験を受験させているような大学の図書館でさえその種の本がかなりある。この分野は美容・健康と…

駿台予備校と代替医療のつながり

先日、ある教授の研究室で待たされていた時に一冊の雑誌をみかけた。雑誌の名を「駿台教育フォーラム」という。教授の話では勝手に送りつけられてきた要らないものらしい。読んでみてちょっと面白い(真っ当な意味ではない)内容だったので貰ってきた。今回…

『プルミエール 私たちの出産』とどうしようもない腹立たしさ

今更の話だが、なぜ超映画批評がオタク系の個人ニュースサイトやブログでもてはやされるのだろう。あの原因がよく分からない。まあ、その辺の話は破壊屋さんでやられているので置いといて、これはひどいな、と思った映画とその評について。 『プルミエール …

ベッカムカプセルに効果なんてあるのか?

http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20060822k0000m050116000c.html こんな記事があった。こんなものの効果を信じる人がいるのかと思ったのだが、その後この高圧酸素タンクの効果があることを前提とした日記やブログばかり見かけるのには参った。どう…